ITパスポートの資格を取りたいのですが、おすすめの参考書はありますか?
こんにちは!アラサー大学生のルイです。
今回はこういった疑問に答えたいと思います。
この記事の対象者
- ITパスポートの資格を取りたいと考えている人
この記事の内容
- ITパスポートのおすすめ参考書と勉強法を紹介
この記事を書いている人
- 合格最低点プラス200点(800/1000)で合格した文系の大学生
ITパスポートとは
『ITパスポート』は情報処理推進機構(IPA)が実施し、経済産業省が認定する日本の「国家資格」です。
ITパスポート試験の公式サイトでは、ITパスポート試験を次のように定義しています。
ITパスポート試験とは、ITを利活用するすべての社会人・学生が備えておくべきITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験
この定義通り、『ITパスポート』の内容は高度なものではなく、ITの一般常識的な感じです。
試験概要は以下になります。
受験料 | 5700円(税込み) |
試験形式 | CBT方式(コンピューターを使った試験) |
試験時間 | 120分 |
出題数 | 100問 |
出題形式 | 4択式(1つを選ぶ) |
ITパスポートという名前から、テクノロジに特化した試験だと思うかもしれません。
実は、テクノロジに特化した出題は全体的に半分以下で経営やマネジメント、パソコン、ネットワークなどの幅広い知識が問われる試験です。
職業に関係なくオフィスワーカーや、機器を利用する人は身に付けておいて損はない知識といえるでしょう。
ITパスポートおすすめの参考書&勉強法
では、前置きはここまで。
本題であるITパスポートに合格するためのおすすめの参考書を紹介します。
おすすめの参考書
おすすめの参考書は、『いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書(高橋京介)』です。
この本は本当にわかりやすい。
大学受験参考書でもたまに「これだ」感が強いお気に入りの参考書ってあると思います。
この本はそういうタイプ、つまりお気に入りでバイブル化する要素のある魅力ある参考書でした(笑)
試験対策の仕方とか、おすすめの学習法も掲載されているのでかなり使いやすいと思います。
Amazonでも「ITパスポート 参考書」で1位を取っている本なので評判もいいですよ。
僕はこのテキスト使用して800点を取り、合格ライン+200点を取って合格することができました。
この参考書は、僕が使ってみて非常に良かったので心からおすすめします。
ITパスポートおすすめの勉強法
ITパスポートの勉強期間や学習の目安を紹介します。
勉強期間は1ヶ月半~2ヶ月
勉強期間は1ヶ月~2ヶ月を目安にするといいと思います。
理想としては1ヶ月半です。
なお、この勉強期間は1日2時間勉強できると考えたときの目安です。
ITパスポートは、勉強期間が長くなるとストレスのたまる性質の試験なので、さっさと勉強してさっさと取ったほうがいいです(笑)
勉強量は参考書3周がベスト
何周くらいすればいい?
結論から言うと、参考書は3周くらいがベストです。
僕は1周、2周ではインプットが少し物足りない感じがしました。
IT知識で知らないことばかりなので、なかなか入ってこない概念も多いんですよ。
不透明な部分が見えてきたり、IT用語が定着してくるのが3周あたりかなと思います。
全部で15章ありますが、1日2章ずつ進めていけばいいです。
2時間もあれば、2章は余裕で読み終わります。
そして、このペースだと1週間と少しで1周できます。
少し余裕をもって、これを3周で1ヶ月とします。
あとは、アウトプットに移行、つまり過去問をやればいいだけです。
過去問は過去問道場を活用
市販で過去問題集も売っていますが、過去問はオンラインで完結します。
しかも、このサイトは優れもの。
その名は『過去問道場』です。
解説も詳しく、UX(使いやすさ)もすごくいい感じ。
もちろん、無料で使えます。
過去問は4.5回分くらいやればいいと思います。
なお、直近のものから手をつけたほうがいいです。
ITの世界も技術や流行りのシステムが変動し、それに伴って試験内容も変わります。
最新のトレンドに対応するために、最新のIT知識が問われた傾向のある直近の過去問をやったほうがいいのです。
僕は2020年の下期にあたる試験を受けたのですが、この試験でさえ過去問に出ていなかったような最新テクノロジーに関する出題が目立ちました。
直近の過去問から取り組み、アウトプットをたくさんしておきましょう。
過去問道場はこちらから
試験の難易度について
全体で60%以上を取れば合格できる試験なので、難しい試験ではありません。
といっても、めちゃくちゃ難しい試験なら60%でも取れないことがあるので、難易度の指標としてはあまり参考になりませんね(笑)
過去10年くらいの合格率を示しておきますね。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
2011 | 15470 | 6289 | 40.7 |
2012 | 62848 | 25796 | 41 |
2013 | 67326 | 32064 | 47.6 |
2014 | 71464 | 34215 | 47.9 |
2015 | 73185 | 34696 | 47.4 |
2016 | 77765 | 37570 | 48.3 |
2017 | 84235 | 42432 | 50.4 |
2018 | 95187 | 49221 | 51.7 |
2019 | 54192 | 29757 | 54.9 |
※情報処理技術者試験統計資料 | 独立行政法人情報処理推進機構(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pdf/statistics/201910_ip_toukei.pdf)
合格率は50%くらいなので、2人に1人が落ちるという感じですね。
しかし、この数字は情報化の専門学生や高校生など試験を受けさせられている層もいるので、あまり気にしなくていいと思います。
すごく簡単だとは思いませんが、きちんと勉強すれば普通に受かります。
ITパスポートに合格するため、つまり6割取るために必要な労力と、センター試験科目の公民(「政治・経済」、「倫理」、「現代社会」)科目で6割取るくらいの労力が同じくらいかなと思います。
センターの公民科目も努力すれば6割くらいは普通に取れますよね?
あんな感じです。
IT知識ということもあり、内容としてはITパスポートの方が難易度が高い印象はあります。
どうしてもIT用語ってイメージしづらいですし、抽象的な概念が多く登場しますから。
ただ、費やす時間や暗記に必要な努力はセンター試験、公民科目と近いかなと。
なので、センター試験や資格試験等の勉強に関する成功体験がある人は楽勝でクリアできるでしょう。
よほど地頭が悪いなら話は別ですが、偏差値50くらいあって、正しい努力で学習すればちゃんと受かりますよ。
試験の申込について
試験日をあらかじめ決めておき、試験日の申し込みは早めにしたほうがいいです
僕の場合、7月上旬に申し込んだところ、9月の中旬まで空席がなく申し込みができませんでした。
これが結構辛かったです。
それでしぶしぶ9月中旬の試験日で申し込みました。
案の定、8月上旬時点で参考書は3周しており、過去問では合格点を取れるようになっていました。
それなのに試験日が訪れず、モチベーションも下がり、結果的に9月に入る頃までITパスポートの勉強にノータッチという感じになってしまいました。
そして、9月に入って知識の抜けを補うべく、4周目に着手。
この4周目の作業がかなり無駄だったので、勉強開始から試験日まで時間が空きすぎないように調整することをおすすめします
地方や田舎は空席が早く埋まってしまう可能性があるので、早めに確認しておいてください。
試験の申し込みは3ヶ月前から可能です。
なお、申し込み後でも空席があれば、受験日の変更はできます。
勉強開始の日を決めて、試験日は1ヶ月半~2ヶ月後くらいになるようにしておくといいですよ。
ITパスポート試験は申し込み後のキャンセルおよび返金ができないので、その点は気を付けてください。
ITパスポート試験の申込みはこちらから
さいごに
ITパスポートは賛否両論あります。
「就活に役に立たない」
「エンジニアになりたい人なら、持ってるだけでバカにされる資格」
だとか。
しかし、個人的には取ってよかったと思ってますし、あったほうが有利に機能すると思っています。
資格取得の過程でIT知識も身に付きますし、どう考えても履歴書の資格欄に何も書いていないよりはあったほうがいいです。
もし、「ITパスポートごときで履歴書に書きやがって」
って思う人がいたら、そんな会社はこちらからお断りです(笑)
少なくとも僕が面接官なら、
「資格を取るために勉強のできる向上心のある人なんだな」
という印象を持ちます。
つまり、資格の取得は知識の証明に留まらず、努力の証明になります。
迷われているのであれば、『ITパスポート』の資格を取って損はないと思いますよ!
そんなにめちゃくちゃな努力を要する資格でもないので、ぜひ受験してみてください。
この記事が参考になれば嬉しく思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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